プログラムで動くMT4のEAは自動売買のソフトですが、これはプログラムされたロジックに基づいて自動で売買を行っているものです。自分で学習し、自分で判断をするAIとは大きくことなります。逆を言えば、EAはプログラムされたことしか行えません。たとえばエントリーのタイミングをプログラムし、プログラムされた条件に合致したときにのみ決済を行います。そのときにテクニカル分析で生じるだましなどに引っかからないようにするためにも、ロジックをプログラムしておかなければなりません。

そのEAにどういったロジックがプログラムされているのかは、EAの解説を読むか、ソースコードを読み取るしかありあません。残念ながら日本では多くのEAがロジックやソースコードを公開していないので、正確なプログラム内容を知ることは難しい場合が多いです。しかし海外のMT4のEAは、ロジックを詳しく解説していたり、オープンソースとなっていてプログラムの中身まで見ることができるものも多々存在します。ロジックを学ぶことはFXやMT4のEAの知識を深めるのに、非常に役立ちます。EAを稼働させているだけではなかなか深い知識は身につかないので、無料で利用できるものを活用しながら勉強をしてみてください。

ではプログラム内容が分からないのにどうやってEAの判断をするかというと、やはりバックテスト・フォワードテストということになります。情報を正しく読み取り、有効性のあるEAなのかを判断しなければなりません。EAによっては開発者の知識不足によりしっかり利益を出すのに十分なロジックがプログラムされていなかったり、甘い言葉で魅力的に宣伝されていたりするEAもあります。そういったMT4を見分けるには、利用者の知識が必要です。今一度どういったプログラムがされているのかを意識しながらEAを選んでみてください。